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日時2012/7/9
件名第7回賛助会員交流会を開催しました
内容 つくばサイエンスアカデミー(SAT)主催の第7回賛助会員交流会が、平成24年6月21日(木)午後、つくば国際会議場404号室にて開催されました。
 SATをご支援下さっている賛助会員企業(SATホームページ企業訪問記参照)を中心に、学術サイドの皆さんも含め交流していただくことで、SATの基本的な目標である「知の触発」につながるのではないか、賛助会員交流会はそんな趣旨で開催されております。
 今回は、合計で40名の方にご参加いただきました。

 第7回交流会の内容は以下のようです。(敬称略)
1.SAT岡田副会長挨拶
2.SAT紹介・交流会開催の経過説明・訪問企業紹介:溝口コーディネーター
3.企業個別紹介(各30分)
@ペンギンシステム株式会社:「研究の伴走者としてのシステム開発」
  社長 仁衡琢磨
A株式会社筑波銀行:「期待される“つくば力”」 
  経済調査室長 熊坂敏彦
Bセルメディシン株式会社:「がん免疫療法」  
  社長 大野忠夫
4.つくば研究者側講演(各30分)     
@「SOIイメージセンサーのX線応用」
  高エネルギー加速器研究機構 三好敏喜
A「数値解析技術を用いた競泳用水着の設計手法」
  筑波大学大学院システム情報工学科構造エネルギー工学専攻 田邊宙夢 
B「東北地方太平洋沖地震における鉄筋コンクリート造建築物の地震動被害」
  (独)建築研究所構造研究グループ 谷昌典  
5.総合討論
6.閉会挨拶(SAT小玉運営委員) 

 岡田副会長の挨拶の後、溝口から本日の議事・SATの紹介・交流会の趣旨・訪問企業紹介などをさせていただき、本題に入りました。
 各企業からは、これまで事業紹介ということでご講演いただいていたのですが、今回はより魅力的となるようご講演題目をお考えいただき、それにふさわしい、分りやすく興味深いお話をしていただきました。
 仁衡社長のお話は、重粒子線照射におけるがんの位置決めなど、最先端の研究支援ソフトウエア、特に可視化ソフトの開発に関するものでした。そういうお話に合わせ、知的財産のあり方について、研究支援の立場にも配慮してほしいというご指摘がありました。
 筑波銀行熊坂室長には、現状を広くとらえてつくばへの期待を述べていただきました。演題に「つくば力」という良い表現を使っていただいたのですが、研究者も企業も、こういう期待にぜひ応えていただきたいものです。
 大野社長の「がん免疫療法」に関するお話も、興味深いものでした。がんが進行しても、この療法で状況が大きく改善する場合もあるようで力強く思われます。この療法の限界はどこにあるのか、それは何によるのか、一層のご努力をお願いしたく思います。

 研究者側のご講演も3人の先生にお願いしました。
 KEKの三好先生のお話は、SOI(silicon on insulator)に関するものです。絶縁体の両側をシリコンウエハで挟み、一方をセンサー、一方をLSIとして接続すると高速センシングが可能になるということで、ご発表では魚のX線画像が示されました。このセンサーは高速計測が必要な場合に威力を発揮しそうですし、ほかの波長領域にも応用可能なように思われました。
 二番目の田邊さんのご講演、田邊さんは筑波大学大学院の学生さんですが、わかりやすい講演でさすが筑波大学というように思いました。しばらく前の高速水着に制限が加わり、現在は織物・編物でなければダメなようです。その織物の伸びに対する力が実測され、また理論計算されています。その結果から、水着が体にどのような影響を与えるかを知ることができるでしょう。
 谷先生のお話は、昨年の東北地方太平洋沖地震における鉄筋コンクリート造建築物の被害に関するものですが、建物の1階・2階でのコンクリート破壊の状況がいくつかの例で示されました。これらの結果は、新しい建築基準の設定などに生かされるようですが、それにしても大地震の破壊力に驚かされます。

 議事進行がまずく、総合討論の時間が短くなってしまったのですが、総合討論の中では、仁衡社長からご指摘のあった「知財の扱い」について、研究機関側でも取り組むことが必要ではないか、といった意見が出されました。
 私の方からは、全く異分野の6件のご講演に共通しそうな課題として、2点、@水着の設計や建築物の強度評価、さらには以前の本交流会で出された「稲の強度」に共通して「材料力学分野」の連携が考えられるのではないか、A水泳時の身体の動きや建築物の振動、がんの免疫機構を動画化できるのではないか、可視化や動画化が共通課題になるのではないか、と発言させていただきました。がんの免疫については、動画化は検討されているが、分子レベルでのそういう話はまだこれから、とのことです。関連して、つくば国際戦略総合特区への取り組みについてご意見がありました。
 第1部の交流会は、予定を20分以上超過しましたが、SATの小玉総務委員に本日の会議の意義についてうまくまとめていただきました。

 6:00pmには、第2部として懇親会(レストラン、エスポワール)が開催され、これには25名にご参加いただきました。
 国際会議場吉田副館長の乾杯挨拶から始まって、終始活発で和やかな交流が続きました。
 いつも言うことですが、まったくの異分野の研究者・技術者が交流することは、つくばでもほかの地域でもめったにあることではなく、本懇親会は非常に有意義なものであると思います。
 閉会挨拶は筑波銀行の熊坂室長にお願いし(ご講演の上に急にお願いして申し訳ないのですが)、ご挨拶のあと一本締めで締めくくっていただきました。
 ご講演の皆様、ご参加の皆様、ご協力有難うございました。
(SATコーディネーター、溝口記)

付記:賛助会員の事業内容などはSATホームページの訪問記をご一覧下さい。
http://academy.fureai.or.jp/visit/index.html
また、研究者側のご発表は、「TXテクノロジー・ショーケースin つくば2012(つくば国際会議場にて、幹事機関JAXA)」でポスター発表されたものの中からお願いしております。 


溝口コーディネーターによる訪問企業紹介の模様


企業個別紹介の模様


研究者による発表の様子

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