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2018年7月5日掲載
SATフォーラム2018が盛大に開催されました。

 2018年7月3日(火)、つくば国際会議場大ホールにおいて2016年ノーベル生理学・医学賞を受賞されました、東京工業大学特任教授の大隅良典先生をお迎えし、「SATフォーラム2018」を開催しました。

 大隅先生からは、「30年のオートファジー研究から見えてきた生命像」と題してご講演をいただきました。50年にわたる生物学の基礎研究の歩みや、細胞がタンパク質を分解して再利用する「オートファジー」と呼ばれる生命現象の基本的な仕組み、オートファジーが細胞内の浄化や病原体の除去、がん細胞の成長など、様々な現象に関わっていることなど、分かりやすく解説していただきました。
 最後に、若者に向けて「人と違うことを恐れずに進もう」、「失敗を恐れずチャレンジしよう」などといったメッセージを贈っていただき、「今後、若い人がサイエンスにチャレンジするような社会になることを願っている」と締めくくられました。
 講演後の会場質疑では、休憩の間に質問票を提出する方式に改めたことからたくさんの質問をいただき、江崎会長とともに「大半の実験が失敗するが、学ぶこともある。失敗をいとわないことが大事」などと丁寧に回答していただきました。

講演の内容につきましては、9月末発行のSAT会誌(34号)及びつくばサイエンス・アカデミーのホームページで紹介する予定です。