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2019年4月16日掲載
SAT会誌35号(2019年3月31日発行)をホームページの
会誌「SAT Science Academy of Tsukuba」に掲載しました。

 会誌35号は第15回江崎玲於奈賞・第29回つくば賞・第28回つくば奨励賞授賞式およびSATテクノロジー・ショーケース2019が主たる内容です。
 江崎玲於奈賞、つくば奨励賞受賞者は次の方々です。平川一彦氏(江崎玲於奈賞:「テラヘルツ技術の開拓によるナノ構造の電子物性解明の先導的研究」)、中津欣也氏、齋藤隆一氏(つくば奨励賞(実用化研究部門):「直接水冷型両面冷却パワーモジュールの開発」)および桜庭裕弥氏(つくば奨励賞(若手研究者部門):「室温高スピン分極ハーフメタルホイスラー合金材料に関する先駆的研究」)です。おめでとうございました。今後ますますのご発展を祈念申し上げます。なお、今回はつくば賞は受賞者なしでした。
 SATの行事の中で最も力を入れているSATテクノロジー・ショーケース2019は異分野交流による知の触発を目指すものです。今回は筑波大学が協力研究機関で、「AIが創るサステイナブルな未来社会」」をテーマに特別講演・パネル討論が開催されました。筑波大学関係者に感謝申し上げます。
 つくば賞その後-12では物質・材料研究機構の板東義雄氏に「新ナノチューブの創製とナノ温度計の発見」に関しまして執筆いただきました。研究におけるセレンディプティが語られています。「科学の散歩道」では「地震を待ち受ける心」と題して、防災科学技術研究所の前理事長岡田義光氏に執筆をお願いしました。“悲観的に備えて楽観的に待つ”ことが肝要とのこと。「つくば研究情報」では、夢の室温超伝導を求めて研究されている物質・材料研究機構の高野義雄氏に「新超伝導体を見つけよう」を、地震などでため池が決壊する災害が多発している現状で、農研機構の堀 俊和氏に開発したばかりの「ため池防災支援システム」を執筆いただきました。堀氏の説明図にカラー化を初めて試みました。

 会誌35号は以下のURLでご覧ください。
http://www.science-academy.jp/publications/pdf/sat_journal_35.pdf