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2019年8月5日掲載
SATフォーラム2019が盛大に開催されました。

 2019年7月12日(金)、つくば国際会議場大ホールにおいて2015年にノーベル物理学賞を受賞されました東京大学宇宙線研究所長の梶田隆章先生を講師にお迎えし、「SATフォーラム2019」を開催しました。
梶田先生からは「神岡の地下から見た日本の基礎科学研究」と題し、素粒子ニュートリノに小さな質量があることを発見した研究成果や、日本の基礎科学研究の現状についてお話しいただきました。
岐阜県飛騨市の神岡鉱山の地下1000㍍に設置された実験装置カミオカンデ、ニューカミオカンデを使った実験での研究成果を丁寧にご紹介いただきました。
また、基盤的な教育研究や人件費に使える国からの運営交付金が削減され、短期的な競争資金の導入が増加してきている現状を、「科学立国としての日本の将来が不安」と指摘し、「長期的視野で研究できる環境が重要であり、効率優先の大学改革や運営交付金削減を見直すべき」だと訴えられていました。
多くの参加者の皆さんは、梶田先生の真面目で真摯に研究に取り組んでこられたお姿に触れることができて感動されていました。

講演の内容につきましては、9月末発行のSAT会誌(36号)及びつくばサイエンス・アカデミーのホームページで紹介する予定です。