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2020年4月8日掲載
SAT会誌37号(令和2年3月31日発行)をホームページの
会誌「SAT Science Academy of Tsukuba」に掲載しました。

 会誌37号は第16回江崎玲於奈賞・第30回つくば賞・第29回つくば奨励賞授賞式およびSATテクノロジー・ショーケース2020が主たる内容です。
 江崎玲於奈賞は染谷隆夫氏「伸縮性と生体親和性をもつ新しい有機半導体エレクトロニクスの開拓」です。つくば賞は廣崎尚登氏「白色LED用蛍光体の開発」、つくば奨励賞(実用化研究部門)は島村清史氏らの「レーザー加工機用の優れたファラデー回転子の開発と実用化」およびつくば奨励賞(若手研究者部門)は林 洋平氏「難病患者特異的iPS細胞を用いた革新的治療法の創出」です。受賞者の皆様、おめでとうございます。益々のご発展を祈念申し上げます。
 SATテクノロジー・ショーケース2020、今回は物質・材料研究機構(NIMS)が協力研究機関で、「エネルギー革命 ~水素社会」をテーマに特別講演・パネル討論を開催。水素社会が確実に近づいていることを感じました。ポスター発表で表彰されました皆様おめでとうございました。また会場巡りなど分担執筆しました編集委員に感謝します。
 つくば賞その後-14ではNIMSの佐々木高義氏に「無機ナノシートの創製とその集積化による機能性材料の開発」に関し執筆いただきました。溶液プロセスによる無機ナノシートの創製から始まった研究は様々な2次元物質を生み出し、それらを人工的に積層して新規ナノ構造を構築する方向へと大きく広がっていて、今後の可能性を感じました。「科学の散歩道」では「ジオパークの楽しみ方 ~科学情報の社会実装のひとつとして」と題して、筑波山地域ジオパーク推進協議会 顧問小玉喜三郎氏に執筆をお願いしました。ジオパークとは何か、その楽しみ方、市民と一緒に地域で科学を共有する意義などについて述べられています。「つくば研究情報」では、「夢の青いキクを世の中に」と題してテクノロジーショーケース2018で「ベスト産業実用化賞」受賞の農研機構の野田尚信氏にお願いしました。野生植物への影響を調査し、実用化に向けた開発を期待します。また「カーボンナノブラシの材料開発とデバイス応用」と題してNECの弓削亮太氏にお願いしました。NECは今春つくばから撤退ですが、“おわりに”で述べられたようにカーボンナノブラシの早期実用化を期待しています。
 SAT活動報告として、“科学と音楽の共演”第14回つくばスタイル交流会(令和元年11月10日(日))の内容を掲載しました。
 会誌37号の各記事につきましては、以下のURLを参照ください。↓
 https://www.science-academy.jp/publications/pdf/sat_journal_37.pdf

 なお、第15回研究情報交換会(テーマ:「加熱しないで、ち密なセラミックス膜をつくる方法」)、第16回研究情報交換会(テーマ:「カーボンナノチューブ(CNT)技術開発の現状と今後」)および第22回賛助会員交流会の開催報告に関しましては、SAT HP  https://www.science-academy.jp/ のWhat’s Newを参照ください。

 コロナウィルスの終息を目指した非常事態宣言発出の翌日にあたり、一日も早いコロナウィルス終息を祈念いたします。