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2020年2月25日掲載
第16回研究情報交換会(2020年2月6日(木))開催報告
テーマ 「カーボンナノチューブ(CNT)技術開発の現状と今後」

 つくばサイエンス・アカデミー(SAT)ではテーマを決め、異分野交流による「知の触発」を意識した研究情報交換会を開催しています。研究情報交換会では、テーマに関連して複数の研究者に講演をお願いし、その後、異分野の参加者を含む方々との自由討論を行います。
 この度、下記の要領で第16回研究情報交換会を開催しましたので報告します。参加者は20名でした。

                     記
 日時: 2020年2月6日(木) 午後5時から8時30分
 場所: つくば国際会議場 4階 サロンレオ会議室
 テーマ: 「カーボンナノチューブ(CNT)技術開発の現状と今後」
(趣旨) カーボンナノチューブ(CNT)は1991年に飯島澄男先生によって発見されて以来、新しい炭素材料として世界的に注目を集めて今日に至っている。
 現状は、産総研で研究開発されたスーパーグロース・カーボンナノチューブ(SGCNT)を日本ゼオン㈱が産総研との共同研究によって量産する技術の開発を行い、高品質のSGCNTのサンプル供給が行われ、各企業でCNTを含む材料・部材開発が行われているステージになっている。しかし産業応用が期待通りに展開されているかというとこれからと言えるのではないか。
 そこで、まずCNT技術開発の概要について産総研から紹介いただき、次いでSGCNTの量産技術とともに複合材料への応用展開に関する現状と課題について企業研究者(日本ゼオン)の立場から講演いただくとともに、CNTの特性解析や複合材料製造で重要な分散凝集などに関する評価研究を基礎的に検討している産総研研究者にも講演をお願いした。今後の展望について参加者とフリーディスカッションし、新しい発想に結びつくことができればと考えている。

第一部:研究情報交換会
 ・開会挨拶  板東義雄つくばサイエンス・アカデミー総務委員長
 ・講演 
○ 産総研 ナノチューブ実用化研究センター 名誉リサーチャー 湯村守雄氏
   「単層カーボンナノチューブ」の研究開発と民間企業による事業化のスタート
   (産総研の技術シーズを橋渡し)
○ 日本ゼオン株式会社 CNT研究所 所長 上島 貢氏
   「カーボンナノチューブの事業化、今後の展望」
○ 産総研 ナノチューブ実用化研究センター 副研究センター長 岡﨑俊也氏
   「実用化のためのナノカーボン評価法開発」
 ・フリーディスカッション  
 ・閉会挨拶  丸山清明つくばサイエンス・アカデミー副会長
 ・懇親会 
  開催概要は以下のURLをご覧ください。↓
  https://www.science-academy.jp/pdf/koukankai-16-2.pdf