事業開催結果報告等

2008年2月10日掲載
TXテクノロジー・ショーケースinつくば2008が無事終了!

 先月25日(金)~26日(土)に開催された「TXテクノロジー・ショーケースinつくば2008」が無事終了しました。

 ポスター発表では116件(内訳:一般研究者91件、高校生7件、ポスドク18件)もの発表
がありました。発表内容を1分間でプレゼンするインデクシングは盛況で、会場に立ち見も
出る程でした。高校生のはつらつとした発表ぶりが印象的で、江崎理事長からは著書に自
筆の署名を添えて参加した高校生に配る一幕も見られました。

(インデクシング風景)
(江崎理事長から高校生に著書が贈呈)

 また、今回、産総研文科省から受託した「人材キャリアパス事業」をプログラムに導入
し、ポスドクの発表の場の提供を試みました。企業採用担当者との真剣なやりとりが展開
されているようでした。

来場者全員によるインデクシングの投票・審査結果は次のとおりです。
○ベストプレゼンテーション  
 ・ 筑波大学 システム情報工学研究科 阿部研究室 竹内源樹さん     
    「超小型高効率マイクロチャンネル熱交換器」
 ・ 産業技術総合研究所 人間福祉医工学研究部門 渡邊 洋さん   
    「VR酔い研究と映像の生体安全性に関する国際標準化」

○ベストアイデア
   産業技術総合研究所 エレクトロニクス研究部門 池田 伸一さん
    「その場アスベスト溶融無害化技術」

○ベスト熱意
   産業技術総合研究所 爆発安全研究コア 松永 猛裕さん
   「爆発災害を防止するための安全研究」

○特別賞
   防災科学技術研究所 防災システム研究センター
 納口 恭明さん、下川 信也さん
   「Dr.ナダレンジャーの自然災害のハンディー科学館」

http://www.science-academy.jp/pdf/hyoushou.pdf 
(受賞者の皆さん 左から竹内さん、渡邊さん、江崎理事長、池田さん、松永さん)

【ミニシンポ】
 「地震とその対策」、「ニッポンの食の安全と安心を考える」の2件、合計で7名の
研究者が様々な角度から話題提供をしていただきました。「地震とその対策」では緊急地震速報のシステムや日本古来の木造建築の耐震補強技術などが、「ニッポン食・・・」は社会問題化している食品偽造の問題にも触れられ、話題となっているテーマがタイムリーに伝えられ、大変充実したものとなりました。

【特別講演】
 当会の会員でもあり、産総研カーボンナノチューブ研究センター長でもある飯嶋澄男先
生から「ナノカーボンの科学と産業応用」と題して講演いただきました。カーボンナノチューブ発見に至るまでの経緯やナノサイエンスの魅力についても熱心にお話いただき、江崎理事長が進行役となった会場質疑でも、活発な議論がなされました。
(特別講演の模様)

【産総研見学ツアー】
 普段は一般公開していない産総研の最先端研究を見学するツアーが特別に組まれまし
た。「関係者にとても丁寧に説明していただき、研究内容がよく理解できた。参加して良
かった。」との感想が事務局にも寄せられています。

 研究機関持ち回り開催での初回とあって、事務局としても戸惑うことが多々ありました
が、実行委員の皆様や会場となった産総研の皆様のご協力により、無事終了することがで
きました。事務局一同この場をお借りして関係者の皆様に御礼申し上げます。

 ショーケース開催結果に関する詳しい情報は、順次ホームページにてお知らせしていき
ます。