事業開催結果報告等

2007年2月17日掲載
サイエンス・カフェ(第6回)を開催しました

2月10日(日)八千代グリーンビレッジ「憩遊館」で今年度第6回目の
サイエンス・カフェを開催しました。

テーマは「安全・安心な有機農業」
講師には(独)農業・食品産業技術総合研究機構 中央農業総合研究
センター の横山和成先生をお招きしました。

先生は,表示偽装、化学添加物の問題を例に「日本の食の安全は揺らいで
いる」とし、その最大の原因は「食べ物への信頼の崩壊」を指摘されました。
その上で、消費者にとって究極の安心は消費者自身の経験に裏打ちされたもの
であり、全く逆転の発想だが、大都市を農村化し、全ての消費者に農業と
農家の理解者になってもらうための一つの方策として、ベランダで作物を育てる
「ベラ農」を提唱していることなどが紹介されました。



また、消費者は地元産を地元で消費しようする姿勢が、地域の生産現場と
生産者の生産意欲の高揚のためにも、物資の移動に伴う環境負荷を軽減する
ためにも重要で、良い農産物を買うということは、それを生産している
農家やその農法に投票するという意識を消費者は持つべき。との指摘も
ありました。

参加した町民はほとんどが農家の方々で、有機農業を支えていく大きな柱と
なる土壌管理などの技術に熱心に耳を傾けていました。