事業開催結果報告等

2016年7月14日掲載
「SATフォーラム2016」が盛大に開催されました。

2016年7月7日(木)、つくば国際会議場大ホールにおいて、2012年ノーベル生理学・医学賞を受賞されました、京都大学iPS細胞研究所長の山中伸弥先生をお迎えし、「SATフォーラム2016」を開催しました。
iPS細胞の山中先生ということもあり、SATフォーラムとしてはこれまでで最高の1220名の方々に参加をいただき、盛大に開催することが出来ました。
山中先生からは、「iPS細胞がひらく新しい医学」と題し、iPS細胞がどのようにして生まれたのか、今後、iPS細胞技術を使ってどのようなことが出来るのか、再生医療や創薬への応用などについてユーモアを交えながら分かりやすくご講演いただきました。
山中先生の講演に対し、参加された多くの皆様からiPS細胞技術の一日も早い臨床応用に対する期待の声が寄せられました。また、VW(Vision & Hard Work)「しっかりとしたビジョンを持って、それに向かってしっかりハードワークすることが研究者として成功するための秘訣」というお話に、皆さん感銘を受けていました。
会場質疑では、ビジョンを持って取り組んでいるとき、失敗したらどうしようと思ったことはなかったかと尋ねられると、「先人の仕事から、リスクは高いが理論的にはいつかは出来ると、ゴールがあるのは間違いないと確信していた。信念を持ってやってきた。」また、「iPS細胞を作るという長期ビジョンの他、一本一本バントでも良いから確実にヒットを打てるようなプロジェクトを別にやっていた」と長期ビジョンの他に短期的に結果の出そうなプロジェクトにも取り組んでいたことが紹介されました。
 なお、講演の内容につきましては、9月末発行のSAT会誌(30号)及びアカデミーのホームページでも紹介する予定です。