2017年7月12日(水)、つくば国際会議場大ホールにおいて2015年ノーベル生理学・医学賞を受賞されました北里大学特別栄誉教授の大村智先生をお迎えし、「ＳＡＴフォーラム2017」を開催しました。
　大村先生からは、「私の研究と社会貢献」と題して、先生の生い立ちや学生時代はスキーに明け暮れていたこと、大学卒業後高校教師を経て研究者となり、小さくてもやり方によっては大きなものにも勝てるとの思いから動物用の薬の開発を目指した結果、ノーベル賞受賞の理由となったイベルメクチンに出会ったこと、さらには、病院建設に奔走したことや美術館の建設、女子美術大学の理事長就任といった研究成果以外の部分についてもご紹介いただきました。
　最後に、「失敗を恐れ挑戦しないでチャンスを逃すことを恐れなさい。成功した人は誰よりも多くの失敗をした人です。」という言葉をお贈りいただきました。また、会場質疑では、「やっていなければ何事も到達できない。絶えずそういう気持ちになっていなければ求めたものが求められない。」「やろうと思ったことを継続して出来るかどうかと言うことが成功への道。絶えず求めていくことを続けていくことが重要」といった言葉に、多くの参加者が感動していました。
　なお当日は、大村先生の82回目のお誕生日と言うことから、アカデミーから花束が贈呈されました。

講演の内容につきましては、９月末発行のＳＡＴ会誌(３２号)及びアカデミーのホームページでも紹介する予定です。