事業開催結果報告等

2018年3月5日掲載
第12回研究情報交換会(1月26日(金))開催報告
「健康長寿を支えるファイトケミカル ~現状と今後」

 つくばサイエンス・アカデミー(SAT)では研究テーマを決め、異分野交流による「知の触発」を意識した研究情報交換会を開催しています。研究情報交換会では、テーマに関連して複数の研究者に話題提供をお願いし、その後、異分野の参加者を含む方々とのフリーディスカッションを行います。
この度、第12回研究情報交換会(テーマ「健康長寿を支えるファイトケミカル ~現状と今後」)を下記の通り開催しました。

日時: 2018年1月26日(金) 午後5時15分から8時45分
場所: つくば国際会議場 4階 サロンレオ会議室
 話題提供:
筑波大学 生命環境系 准教授 坂本和一様
「健康長寿に働く生理機能物質の探索と応用〜長寿遺伝子と攻めの健康〜」
農研機構 食品研究部門 食品健康機能研究領域 領域長 山本(前田)万里様
「健康寿命延伸のための機能性農産物の活用について」

細胞生物学、生化学、農学、食物アレルゲンなど食品化学、歯科、化学、化学工学および高齢者介護などに関わっている方など19名の参加がありました。
 坂本先生からは、ファイトケミカル(生理機能物質)が長寿遺伝子を発現すること、線虫などを用いたファイトケミカル評価法の基礎的な研究成果および研究成果を利用しての商品化について紹介がありました。
山本先生からは、機能性農産物の活用による健康維持・疾病予防が重要との立場から、食品機能性研究の歴史、機能性農産物のヒト介入試験の実際、食のヘルスケア産業の創出の方向性について紹介がありました。
 フリーディスカッションでは、ファイトケミカル評価法・農産物ヒト介入試験法、健康をどう計量化するのか、口腔内環境など歯科医の観点からのコメントありで活発な質疑応答が展開されました。
 懇親会では講師を囲んで和やかな雰囲気につつまれての歓談がありました。
 より詳細に報告は以下のURLをご覧ください。
http://www.science-academy.jp/pdf/koukankai-12-2.pdf