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特別シンポジウム

エネルギー革命〜水素社会
16:00 〜 18:00 つくば国際会議場中ホール200

  【スケジュール】
  16:00〜 特別講演 西宮 伸幸氏
  16:20〜 特別講演 神谷 宏治氏
  16:55〜 特別講演 神谷 祥二氏
  17:30〜 パネル討論  西宮 伸幸氏、 神谷 宏治氏、 神谷 祥二氏
        江崎玲於奈 つくばサイエンス・アカデミー会長
   (司会)小出 康夫 物質・材料研究機構理事

特別講演
「水素先進国日本の課題」
 2017年12月の「水素基本戦略」以降、日本政府は「水素社会」実現に向けてグローバルな情報発信を続けている。2030年頃に水素大量消費時代が到来することを念頭に置き、水素サプライチェーンの構築や水素燃焼発電の実証など、大規模なプロジェクトが提起されており、推移は順調である。今後、日本が課題先進国から課題解決先進国へ脱皮するためには、水素を「作る」、「貯める・運ぶ」、「使う」の各段階で、課題の選択と集中をほどよく進めて行く必要がある。本講演では、過去および現在のプロジェクトを精査した結果を紹介し、未来の課題を展望する。

【講演者】
西宮 伸幸 (にしみや のぶゆき

 物質・材料研究機構招聘研究員
 日本大学特任教授
 水素エネルギー協会会長

講演者の略歴
1974年、東京大学理学部化学科卒業。同年、通商産業省工業技術院東京工業試験所に入所し、新エネルギー開発のための「サンシャイン計画」に従事。1985年、理学博士 (東京大学大学院理学研究科)。富士写真フイルム株式会社を経て、1996年に豊橋技術科学大学助教授。2007年、日本大学理工学部教授、2017年より特任教授。
2016年4月より一般社団法人水素エネルギー協会会長。2018年7月より物質・材料研究機構アドバイザー、2019年4月より招聘研究員。


「磁気冷凍法による水素液化」
 地球温暖化を防ぐ脱炭素エネルギーとして水素が期待されている。水素エネルギーの社会実装には水素の製造、貯蔵、輸送、そして使用に関する技術開発が必要であるが、この中で貯蔵と輸送はエネルギー密度の観点から液体水素が望ましい。ところが水素の液化温度は-253℃という極低温であることため、液化に要する費用が水素価格の3分の1を占めているのが現状である。将来に向けた水素の低価格化には現在の液化効率(25%)を飛躍的に向上する高効率な水素液化機の開発が必須である。本講演では、磁場と磁性体の磁気熱量効果を利用した磁気冷凍法による高効率な水素液化を提案し、関連する材料研究や液化機開発の最前線をご紹介する。

【講演者】
神谷 宏治 (かみや こうじ

 物質・材料研究機構
 磁気冷凍システムグループリーダー

講演者の略歴
1999年、筑波大学大学院工学研究科博士課程修了。NASA/GSFC Visiting Postdoctoral Researcher、物質・材料研究機構特別研究員、神谷アソシエイツ代表、日本原子力研究開発機構副主幹研究員、量子科学研究開発機構主幹研究員を経て、2018年に物質・材料研究機構主席研究員/磁気冷凍システムグループリーダー


「水素社会実現に向けた大型液体水素システム」
 「水素・燃料電池戦略ロードマップ」(2016年 水素・燃料電池戦略協議会)において、将来、水素発電等の大型利用系の拡大が進むことから「大規模水素供給システムの確立(2020〜2030年代)」を目指した海外から水素を輸入する国際水素チェーンの構築が示された。その中で、水素社会に向けたLH2(液体水素)を使用したCO2フリー水素エネルギーチェーンが期待されている。本講演では、高効率輸送・貯蔵に適したLH2の特徴、及び日豪褐炭CO2フリー水素チェーンのLH2システム(LH2運搬船、LH2荷役基地等)について紹介する。

【講演者】
神谷 祥二 (かみや しょうじ

 川崎重工業(株)主幹研究員

講演者の略歴
1976年、名古屋工業大学修士課程修了。川崎重工(株)入社。入社後、極低温関連機器等の開発に従事し、現在、主幹研究員。この間米国オークリッジ国立研究所の外来研究員(1986年)。国プロ「WE-NET」に参画しLH2貯蔵技術の開発に従事(1994〜2002年)。水素エネルギー協会理事、低温工学超電導学会環境安全委員長、欧州PRESLHY(LH2の安全利用)Scientific committee。工学博士、技術士(機械部門)

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